7月中旬に台湾で野生動物(イタチアナグマ )にお いて 狂犬病 が発生したとのニュースがありました。狂犬病は、日本、英国、スカンジナビア半島の国々など一部の地域を除いて、全世界に分布しています。これまで台湾は狂犬病がない地域とされていたようですが、これからは野生動物に注意が必要ということになりました。狂犬病というとイヌの病気というイメージがありますが、イヌに限らず哺乳類は狂犬病ウイルスに感染します。海外では、地域によって異なりますが、イヌ以外にも、コウモリ、キツネ、アライグマ、スカンク、マングースなどに噛まれないようにしなければなりません。渡航先で、登山、洞窟探検など野生動物にかまれる危険が高く、医療機関へのアクセスが悪い地域に行かれる際には、渡航前に狂犬病ワクチン(3回)を受けられることをお勧めします。(岡藤隆夫)