発熱の小中学生のお子さんを診察するときに、そのクラスでインフルエンザにかかっている子がいると聞いたら、「その子と席近い?」と質問することにしています。インフルエンザは基本的にくしゃみが飛ぶ範囲(半径2メートル)の人に感染するので、たいていはインフルエンザに罹っている子と近い席の人がインフルエンザになる確率が高くなります。先日も、ある小学高学年の女の子にこの質問をしたら、「まあまあ近い」と返事があったので、「どれくらい近い?隣の隣くらい?」と質問したら、「隣の子」と言われ、思わず「むっちゃ近いやん」とツッコミを入れてしましました。でも、もしかしたら、その子とはあまり仲がよくないため、心の距離が遠いためこのような表現になったのかなと後で思いました。「まあまあ近い」という表現には微妙な気持ちが含まれていたんだと思います。
また、別の子にこの質問をしたら「両隣りと後ろの席の子がインフルエンザで休んでいる」との返事。検査結果は陽性。そんだけ囲まれたらしょうがないですよね。(岡藤隆夫)