5月18日に発売された4価髄膜炎菌ワクチンは、渡航医学にとって非常に重要なワクチンであり、国内発売が非常に待たれたワクチンです。だからといって、海外に行かないから接種しなくてもいいということではありません。髄膜炎菌による敗血症や髄膜炎は、日本での報告数は少ないものの、急激に病状が悪化し発症から24時間から48時間以内に死亡する例もあります。また命が助かっても聴覚障害、神経障害、四肢切断など重篤な後遺症が残ることも少なくありません。日本国内の疫学調査では0~4歳と15歳~19歳に多くの患者さんが報告されています。2歳以上のお子さんから接種できますが、11歳以降での接種をお勧めします。接種費用は1回25,000円と高額ですが、是非ご検討ください。